【短期】ボストンサマーセッション『アメリカン?ビジネス』(日本語日本文学科W.Yさん)

【短期】ボストンサマーセッション『アメリカン?ビジネス』(日本語日本文学科W.Yさん)

留学種別:短期
エリア:北米
参加時期:2025年度夏季休暇中
参加プログラム:ボストンサマーセッション
本学の海外キャンパスである「昭和ボストン」を拠点とした夏季休暇中に行う約1か月のプログラムです。外国人教員による英語の授業に加え、自分の興味に沿った分野の「フォーカスグループ」を選択し、講義だけでなく関連施設を実際に訪れて各分野の理解を深めることができます。

本プログラムへの参加のきっかけと目的について教えてください。

新しい価値観、新しい自分に出会うためです。もともと、私は何か変化を求めることが苦手でした。入学して間もない頃、なにか自分を変えたいという気持ちの渦はあっても、その手段までは分かりませんでした。その時に、グローバルラウンジに貼ってあった案内を見て、これだと思ったんです。(新入生特有の、なにか行動しなきゃいけないっていう気持ちに駆られてたんだと思います笑。)大学生になって、せっかく自分で取捨選択できる時間を手にしたのだったら、今までやってこなかったことにチャレンジしたい。自分のコンプレックスに向き合ってやろう、そう思いました。私は英語も、コミュニケーションも得意なほうではありません。だからこそ、このプログラムは私にぴったりでした。思い切って決めたら、あとはもう流れに身を任せるだけです。親元を離れて、初めての自分の思いきった選択でした。後悔はしてないし、むしろその選択は正しかったと心から言えます。

授業や課外活動について教えてください。

授業では、主にビジネスと英語コミュニケーションを学びました。
ビジネスの授業では、毎日のようにディスカッションやプレゼンテーションが行われました。オールイングリッシュで、最初はなかなか理解することで精一杯でした。しかしクラスメイトや、先生との会話や相談を通して、だんだんと慣れていきました。自分の意見に自信がなく、発言することすらままならなかった私ですが、日を追うごとに、自分の考えを英語で伝えることが楽しくなり、「これも言いたい」「もっと伝えたい」という欲求が湧きました。誰かと意見を交流することの楽しさを学べたのは、ビジネスの授業スタイルならではだったからだと思います。最終週では、ボストン滞在中に感じた不便や不満をもとに新商品のアイデアを考案するシミュレーションを行いました。他大学や他学部の学生とチームを組むことで、自分では思いつかない発想が次々に生まれ、経験談を活かしながらアイデアが形になっていく過程を体感することができました。授業はディスカッションとプレゼンテーションが中心であり、自分の意見を持ち、共有し、他者の意見を受け入れて新しい考えへ発展させるプロセスそのものの力を学べました。自身の専攻とは異なる分野であったため不安もありましたが、挑戦して本当に良かったと心から感じています。ビジネスクラスのフィールドトリップでは、ニューバランスの本社を訪れ、全て英語で行われる説明に必死に食らいつきました。そこではクラスメイトでおそろいの服を買ったりしました。まるでユニフォームみたいで嬉しかったです!英語の授業では、先生が「お菓子?ドーナツ?ポテトチップス食べ比べ」というユニークな課題が盛りだくさんでした。文化の違いを体験的に学びながら英語でのコミュニケーションを学べました。食べてばっかりでしたが、もちろん異文化の感動を英語でクラスメイトと伝えあうことで、英語力、会話力は上がったと思います。先生方、インターン生の方々は、私たちの伝えようという意思を尊重し、言葉を待ってくださいます。だからこそ、のびのびと自分のペースで英語や学習科目に向き合えました。

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放課後や休日の過ごし方について教えてください。

寮生活は最初こそ緊張したけれど、挨拶を忘れず、消灯時間を守り、何気ないことを報告し合う――そんな小さな習慣でルームメイトの先輩と仲良くなれました。ルームメイトとはフォーカスクラスが異なっていたからこそ、色々な話を共有するとき刺激的で楽しかったです。先輩や友達が助けてくれたおかげで、ホームシックやカルチャーショックもなく、ボストン生活を楽しくスタートできました。ふと日本を感じたくなった時や疲れたとき、昭和ボストン内の日本庭園で黄昏たりしました。友達や先輩との交流も活発でした。とにかく休日は、お出かけ三昧でした。近場のスタバでドリンクを頼んだり、散策するところから始め、慣れてきたら電車を使って色々な場所へ出かけました。お気に入りの場所は、ニューベリーストリート。お洋服や可愛い雑貨など、見ているだけでもワクワクしてしまうようなお店がいっぱいありました。アイスやレモネードを片手に歩くニューベリーは至高です!ほかにも都会のほうではなく、田舎のほうへ出て公園で遊んだりもしました。また、ボストンは美術館や教会も多く、異文化に触れながらその土地を堪能しました。石造の真似をしたりして楽しみました。お出かけから帰ったら、ルームメイトの先輩と何をしたかを雑談したり、いいお店の情報交換したりして一日を終えました。ルームメイトとのおしゃべりは、ボストン生活の絢爛さに対して、一つ安心する場所でした。お出かけ以外では、仲良くなった先輩や友達と、プールで泳いだり、バスケをしたり。プレゼン発表が近い日は友達と練習したり、自習スペースでお菓子を食べながら作業したり。友達と、ピアノとギターで「風になる」を練習したりもしました。絵を描いたり、演奏したり、泳いだり、毎日が濃厚で、大きくなってやらなくなってしまったことをもう一度全力で楽しむことができました!インターン生の方が考えてくださった企画に参加して、映画を見たりパーティだけでなく、一緒にお出かけしたりもしました。カフェテリアのご飯もすごくおいしかったです。毎日パイナップルを食べられる日々が恋しいです笑。でも少し早めの時間に設定されているので、授業終わりに町へでて、ハンバーガーを食べたりもしました。NYトリップではジーニーモチーフのテディベアをボストン生活のお供として購入しました。渡航前の想像以上に、自由時間が多い印象でした!

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特に印象に残っていることを教えてください。

昭和ボストン滞在中、特別な思い出は数え切れないほどあります!いくつか紹介します。まず、昭和ボストン内では、あいさつや小さな雑談が飛び交っていました。ある意味でのコミュニケーションのハードルの低さが、私自身の積極性を引き出してくれたんだと思います。私個人の初めての国際交流といえば、インターン生の方と一緒に「オズの魔法使い」を観劇したことです。もともと観に行きたかったんですが、チケットの取り方がわかりませんでした。その時勇気を出して、インターン生の方に相談してみたら、一緒に行こうと誘ってくれました!誘ってもらった観劇は、ただ楽しむだけでなく、人とのつながりや文化の体験をより豊かにしてくれました一緒の夕食も幸せでした!お笑い芸人を紹介しあったりもしました!
二つ目は、店員さんたちとのコミュニケーションです。NYのベーグル店では、店員さんが突然音楽を流し始め、私がリズムに乗って体を揺らしていると、店員が「君いいじゃん」という仕草で応じてくれました笑。ベーグルが出来上がった後には「留学生なのか」と話しかけてくれ、少しの談笑が生まれました。アメリカでの「ノリの良さ」は、店員さんと仲良くなるチャンスです!トレーダージョーズというお店では、店員さんとの雑談に花を咲かせ、シールをたくさんプレゼントしてくれました。他にも、アイス屋さんやスタバで小さな会話をすることで、他者とのかかわりの一瞬一瞬が、かけがえのないものに感じられました。
日本語がわかるRCC生とは、日本語と英語を使いながら、日本文化とアメリカ文化の違いについて語り合いました。皮肉の言い方や季節のイメージの違い、好きな本の紹介など、文化を越えた深い会話ができました。他にも一緒に出掛けたり、夜にアイドルのライブ映像を一緒に見たりしました!今でも大切な友達です。とっても恋しい!
最後の休日はルームメイトの先輩とお出かけしました。私は日文生ですが先輩方は環境デザイン学科の学生さんでした。彼女たちが、監獄を回想したホテルに連れてってくださったときは、彼女たちの慧眼と、景色に驚かされるばかりでした。かつて監獄であった建物をホテルに改装した場所を訪れた。私はその空間にある種の恐怖を覚えましたが、吹き抜け構造や実際に残された牢屋など、独特の生々しさを保ちながらコンテンツとして消化されている点が印象的でした。これは環境デザイン専攻の先輩たちと同行したからこそ得られた体験であって、自分では選ばないような場所や視点に触れる機会だったと思っています。ボストンサマーセッションでは、海外の人々との交流を通して多様な視点を得るだけでなく、他学部の学生と共に行動することで新たな考え方や視野を広げることができました!
歓迎パーティーや街歩き、日々の何気ない交流の中で、文化の違いや人とのつながりを全身で感じることができた1ヶ月は、宝物のような経験でした!
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プログラム参加を通して、成長したことや変化したことはありますか。

昭和ボストンでの1か月は、英語力の向上はもちろんのこと、コミュニケーション力が成長しました。同時に、言いたいことを全部伝えられないもどかしさも経験しました。だからこそ、もっと英語を勉強したいと思っています。冒頭でも伝えましたが、私はもともと英語が得意ではなく、抵抗感もありました。でも今は、ボストンでできた友達ともっと楽しく会話できるようになりたいと思い、英語を学習しています。英語を勉強する目的が曖昧なままだと、しんどくなってしまいます。目的が設定された今、英語学習が以前より楽しいです。また、一か月は長いようであっという間です。時間の使い方は自分次第ですから、自分自身を楽しませる力や生活マネジメント力をもかなり育まれたと思います。ボストンサマーセッションならではの力なのではないでしょうか。言わずもがなですが、生まれ育った日本との違い、多くの人の価値観や人生に触れることができ、自身の視野も広がったと思います。日本の良さも再発見できました。国際交流への興味も強くなりました。帰国してすぐに日本の友達と遊んだのですが、その日は何のいたずらか、海外の方に二回も話しかけられました。何かしらのオーラが出ていたのでしょうか。もちろんおどおどすることなく答えられました。(まさしく成長ですね!)

参加を検討している人へのアドバイスやメッセージをお願いします!

とにかく笑顔が大事です。笑顔と少しの勇気で、チャンスに挑むことができます。特に本プログラムは、語学力等の条件もありません。必要なのはやってみようという気持ちだけです。例え、自分の専攻と合わないコースしかなくても飛び込んでみることをお勧めします。実際私は、日文ですがビジネスを選びましたし、全く違うことに挑んでみるいい機会だったと思っています。一年生の参加者は少ないですが、そこでやめる必要はありません!体感としては、英語力以上に「行動力?勇気」がすべてです。
繰り返しお伝えしますが、現地の人は、言葉を探している間も根気強く待ってくれます。安心して挑戦できます。ボストンサマーセッションは、絶対にいい経験になること間違いなしです!ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
これは余談ですが、入国審査では早口の英語で質問されることもあるので、フライト中は少しだけでも英語に慣れておくといいですよ!!私は、全く聞き取れなくて大変でした。何とかなりましたが、その日の日記に「もう帰りたい」って書いてあるほどです。帰らなくてよかった!!